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セミナー代・勉強会・本は経費になる? 「事業に関係ある」の判断基準を税理士目線で整理

「このセミナー代、経費にしていいですか?」
「ビジネス書は全部経費になりますか?」

セミナー代や書籍代は、
経費にできそうで、実は判断を間違えやすい支出です。
税務調査でも、内容次第では否認されやすい項目のひとつです。

結論から言うと、
事業との関係を説明できるかどうかがすべてです。


1. セミナー代が経費になる基本的な考え方

セミナー代が経費になるかは、
現在の事業に直接関係しているかで判断されます。

・業務に必要な専門知識
・取引先との仕事に直結する内容
・事業運営に必要な実務スキル

このような内容であれば、
経費として認められる可能性が高くなります。

一方で、
内容が抽象的すぎるものや、
事業との関係が薄いものは、経費にしにくくなります。


2. 「将来のための勉強」は要注意

よくあるのが、
「将来のために勉強している」
というケースです。

税務上は、
将来いつか使うかもしれない知識
という理由だけでは弱くなります。

・今の事業にどう役立つか
・業務内容とどうつながるか

これを説明できるかが重要です。


3. 自己啓発系セミナーなどは否認されやすい

・成功哲学や人生論
・外国語(英語が不要な仕事をしている)
・家族の運転免許

こうしたセミナーや資格取得は、
私的支出と判断されやすい代表例です。

事業との直接的な関係を説明できなければ、
経費にするのはリスクがあります。


4. 本・雑誌の経費判断

書籍代も考え方は同じです。

・業務に直結する専門書
・実務に必要な参考書
・業界情報の書籍

これらは経費になる可能性があります。

一方、
一般的なビジネス書や自己啓発本は、
私的支出と判断されやすくなります。


5. 資格取得費用は慎重に判断する

資格取得費用は、特に注意が必要です。

・資格がないと現在の仕事ができない
・法令上、必須の資格

こうした場合は、経費になる可能性があります。

一方、
将来の独立や事業拡大を目的とした資格は、
経費にしにくいケースがあります。
(結局やらなかった、売上が立たなかった場合)


6. 付随費用もセットで考える

セミナー参加に伴う
・交通費
・宿泊費
・資料代

これらは、
元のセミナーが経費として認められる場合に限り
経費になります。

セミナー自体が否認されると、
これらもまとめて否認されます。


7. 税務調査で見られるポイント

税務調査では、
・セミナー内容
・書籍タイトル
・事業との関係
が確認されます。

案内資料や購入理由を簡単にメモしておくと、
説明がしやすくなります。


まとめ

セミナー代・勉強会・本を経費にできるかは、
次の基準で考えると整理できます。

・現在の事業に直接関係があるか
・内容を説明できるか
・自己啓発や趣味に近くないか
・将来目的だけになっていないか

「勉強したから経費」ではなく、
「事業に必要かどうか」
これが判断の軸になります。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円