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経費で落とせるかより大事な考え方 税務調査で本当に見られているポイント

「これは経費にできますか?」
経費の相談を受けていると、ほとんどの方がこの問いから入ります。

ただ、税理士として実務を見ていると、
税務調査で問題になるのは、1つ1つの経費そのものではない
というケースがほとんどです。

大切なのは、経費全体の考え方です。


1. 税務調査はレシート探しではない

税務調査というと、
レシート1枚1枚を細かくチェックされるイメージがありますが、
実際に見られているのは
全体の整合性です。

・事業内容と合っているか
・経費の考え方が一貫しているか
・不自然に多い項目がないか

ここがズレていると、深く確認されます。


2. グレーな経費を積み重ねると危険

「これはギリギリ大丈夫そう」
という判断を積み重ねてしまうと、全体の印象が悪くなります。

1つ1つは小額でも、
・カフェ代
・交際費
・服代
・家事按分
がすべてグレーだと、
「無理をしている経理」と見られやすくなります。

税務調査では、
印象と一貫性が非常に重要です。


3. 金額より「説明できるか」

「金額が小さいから問題ない」
という考え方も要注意です。

税務上は、
なぜその支出が事業に必要なのか説明できるか
が判断基準になります。

・誰のため
・何の目的
・事業とどう関係するか

これを説明できない経費は、否認されやすくなります。


4. 経費処理は毎年同じ基準が強い

安全な経費処理の特徴は、
毎年同じ基準で処理していることです。

・年によって按分割合が変わる
・都合のいい年だけ経費が多い
こうした処理は、意図的と見られやすくなります。

控えめでも、
一貫した処理の方が圧倒的に安全です。


5. 節税とリスク行為の境目

節税とは、
制度の中で正しく税負担を軽くすることです。

一方、
・私用を経費にする
・説明できない処理をする
・実態と違う計上
は、後で必ず問題になります。

「バレなければいい」という考え方は、
長く事業を続ける上では危険です。


6. 税理士が見て安心な経理とは

実務で安心できる経理には共通点があります。

・経費がシンプル
・私用との線引きが明確
・無理な按分をしていない
・説明できる資料がある

こうした経理は、税務調査でも大きな問題になりにくいです。


まとめ

経費で落とせるかどうか以上に大切なのは、
安心して続けられる経理かどうかです。

・事業との関係を説明できる
・プライベートと混ざっていない
・毎年同じ基準で処理している
・グレーを攻めすぎていない

経費は多ければいいものではありません。
整った経理こそが、長期的に一番の節税になります。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円