ビジネスサポートブログ

freee・マネーフォワード・弥生を税理士が本音比較 小規模事業者はどれを選ぶべきか?

会計ソフトを調べると、必ず候補に挙がるのが
freee、マネーフォワード、弥生の3つです。

どれも有名ですが、正直に言うと「良し悪し」ではなく「向き・不向き」がはっきり分かれるソフトです。
税理士として実務で見てきた経験をもとに、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。


1. freeeの特徴|会計が苦手な人向け

freeeの最大の特徴は、簿記を知らなくても使える設計です。

売上・経費・口座連携などが
「何に使ったか」「何の入金か」
という感覚的な質問形式で入力できます。

そのため、
・会計が初めて
・仕訳という言葉が苦手
・数字を見ると止まる
という方には非常に相性が良いソフトです。

一方で、
・仕訳の中身が見えにくい
・修正時に動きが分かりづらい
という面もあり、会計を理解したくなってきた段階では戸惑う人もいます。
(簿記がわかる人には使いにくい印象です)

freeeは
「まずは止まらずに記帳を続けたい人」
に向いています。


2. マネーフォワードの特徴|バランス型で成長向け

マネーフォワードは、
初心者と会計寄りの中間に位置するソフトです。

自動連携・自動仕訳が強く、
仕訳の形も比較的オーソドックスです。

そのため、
・最初はよく分からなくても自動で仕訳ができる
・使っているうちに会計の流れが理解できる
という特徴があります。

税理士側から見ても、
・修正がしやすい
・帳簿構造が分かりやすい
ため、顧問契約との相性が良いケースが多いです。

一方、
・完全初心者には最初やや難しく感じる
・設定を放置すると自動仕訳がズレる
という点には注意が必要です。

マネーフォワードは
「今後、売上が伸びそう」「法人化も視野にある」
という人に向いています。


3. 弥生の特徴|会計に慣れている人向け

弥生は、
昔ながらの会計ソフトの進化版です。

仕訳・勘定科目・帳簿の考え方が
教科書通りで、会計のルールに忠実です。

そのため、
・簿記経験がある
・経理経験がある
・数字を細かく管理したい
という人には非常に使いやすいソフトです。

ただし、
・初心者にはとっつきにくい
・設定や用語が難しく感じる
・慣れるまで時間がかかる
という傾向もあります。

弥生は
「最初から会計を理解して進めたい人」
に向いています。


4. 税理士目線で見る“相性の違い”

実務で見ていると、次のような傾向があります。

・freee → 記帳はできているが、後から構造を理解しづらい
・マネーフォワード → 修正・確認がしやすく安定
・弥生 → 帳簿はきれいだが、途中で挫折する人もいる

どれが正解というより、
途中で放置しないことが最重要です。


5. こんな人にはこのソフト

税理士としておすすめすると、次のように分かれます。

・会計が本当に苦手 → freee
・将来の成長も考えたい → マネーフォワード
・簿記経験がある → 弥生

「有名だから」ではなく、
自分が続けられるかどうかで選ぶことが失敗しないコツです。


まとめ

freee・マネーフォワード・弥生は、どれも優れた会計ソフトです。
違いは「機能」よりも「使い方の思想」にあります。

・freeeは感覚派
・マネーフォワードは成長派
・弥生は理論派

この違いを理解して選べば、
会計ソフトは「苦痛な作業」ではなく「経営を支える相棒」になります。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円