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会計ソフト導入で最初にやるべき初期設定チェックリスト ここを間違えると後で必ず苦労します
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2025/12/21 00:00
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テーマ: 起業・経営
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会計ソフトは、小規模事業者にとって「経理をラクにするための道具」です。
しかし実務を見ていると、初期設定を曖昧にしたまま使い始め、決算や確定申告の直前になって帳簿が崩れているケースが非常に多くあります。
会計ソフトは「入れたかどうか」ではなく、「最初に正しく設定できているか」で、その後の手間が大きく変わります。
この記事では、個人事業主・ひとり社長・従業員数名の中小企業までを想定し、導入時に必ず確認すべき初期設定を整理します。
1.事業形態の設定(個人か法人か)
最初に必ず確認するのが、事業形態の設定です。
個人事業主と法人では、勘定科目、決算書の形式、税金の計算方法が大きく異なります。
法人の場合は、役員報酬や法人税用の決算書が前提となるため、ここを間違えると後からの修正が非常に大変になります。
2.会計期間の設定
次に重要なのが会計期間です。
個人事業主は原則1月1日から12月31日、法人は定款で定めた決算期が会計期間になります。
途中から会計ソフトを導入する場合、過去の取引をすべて入力し直す必要はありません。
それまでの残高は「開始残高」としてまとめて登録するのが基本です。
3.消費税の設定(免税・課税、税込・税抜)
小規模事業者が最も間違えやすいのが消費税の設定です。
確認すべきポイントは、
・免税事業者か課税事業者か
・税込経理か税抜経理か
の2点です。
特に法人は、設立初年度から課税事業者になるケースもあるため、思い込みで設定しないことが重要です。
4.勘定科目の整理
会計ソフトには多くの勘定科目がありますが、小規模事業者が使うのは一部です。
売上高、外注費、広告宣伝費、通信費、消耗品費、地代家賃、法人の場合は役員報酬など、実際に使う科目を把握しておけば十分です。
必要に応じて補助科目の設定もしましょう。
※補助科目は勘定科目の内訳となるもので、普通預金(○○銀行)の○○銀行の部分になります。
使わない勘定科目は、非表示設定にしておくとその後の入力が楽になります。
5.開始残高の入力
途中導入の場合は、現金、事業用口座、未収金・未払金、借入金などの残高を正確に入力します。
ここがズレると、通帳と帳簿が合わない状態が続き、後々の修正作業が増えてしまいます。
6.事業用とプライベートの区分
小規模事業者ほど、事業用とプライベートの線引きが重要です。
事業用の銀行口座やクレジットカードは、できるだけ分けて管理しましょう。
混在すると、個人事業主では事業主貸・事業主借、法人では役員貸付金・借入金が増え、帳簿が複雑になります。
7.銀行口座・クレジットカード連携
会計ソフトの効果を最大限にするには、自動連携の活用が欠かせません。
ただし、最初は事業用のみを連携し、数を絞ってスタートするのが失敗しないコツです。
8.自動仕訳の確認
最初の1か月は、自動仕訳を必ず目で確認します。
AIが候補の勘定科目を提示しますが、間違っていることが多いです。
売上や経費が正しく処理されているかをチェックし、必要に応じて修正しておくことで、その後の処理が一気にラクになります。
3ヶ月くらい入力していると、ほぼ正しい勘定科目が最初から表示されるようになります。
まとめ
会計ソフトは、初期設定でほぼ結果が決まります。
事業形態、会計期間、消費税設定、勘定科目、開始残高、口座の区分、自動仕訳の確認。
この7点を最初に整えておくだけで、日々の経理から決算まで、驚くほどスムーズになります。
自己紹介
竹澤 直樹
運営者プロフィール
税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任
高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録
趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。
著書
「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)
運営会社
- 会社名
- 合同会社 ライズアビリティ
- 代表者名
- 代表社員 竹澤直樹
- 住所
- 埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
- 法人設立年月日
- 令和1年6月4日
- 資本金
- 100万円