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売上を増やそうとして失敗する会社の共通点 頑張っているのに苦しくなる理由

「売上を伸ばしたい」
「もっと仕事を増やしたい」

こう考えて行動しているのに、
・忙しくなるだけ
・利益が増えない
・むしろ苦しくなった
という状態に陥っている小規模事業者は少なくありません。

税理士として現場を見ていると、
売上アップに失敗する会社には、いくつかの共通点があります。
今回はその代表的なポイントを整理します。


1. とにかく仕事量を増やそうとする

最も多い失敗が、
「売上を増やす=仕事量を増やす」
と考えてしまうことです。

確かに、仕事が増えれば売上は一時的に伸びます。
しかしその裏で、
・労働時間が増える
・疲弊する
・判断が雑になる
という問題が起こります。

特に単価が低い仕事を増やすと、
忙しいのにお金が残らない状態に一直線です。


2. 値下げで売ろうとする

売上を増やそうとして、
「少し安くすれば売れるだろう」
と値下げに走るケースもよくあります。

しかし値下げは、
・利益を直接削る
・元の価格に戻しにくい
・価格競争に巻き込まれる
というリスクがあります。

実務では、
値下げした結果、売上は増えたが資金繰りが悪化した
という例を何度も見てきました。


3. 売上だけを見て利益を見ていない

売上が増えているかどうかだけを見て、
「利益がどうなっているか」を見ていない会社も多いです。

・売上は増えている
・でも経費も増えている
・結果、手元に残らない

この状態では、売上アップは意味を持ちません。

本来は、
「売上が増えた結果、何がどれだけ残るのか」
をセットで確認する必要があります。


4. 数字を見ずに感覚で判断している

失敗する会社ほど、
「なんとなく大丈夫そう」
「今は流れが来ている」
と感覚で判断しがちです。

しかし売上アップの場面こそ、
・客単価
・成約率
・リピート率
といった数字を見なければなりません。

数字を見ずに動くと、
頑張る方向を間違えやすくなります。


5. 固定費が増えていることに気づいていない

売上を伸ばそうとすると、
・ツールを増やす
・外注を入れる
・広告を回す
といった支出が増えがちです。

これ自体は悪いことではありませんが、
固定費が増えすぎると、売上が落ちたときに一気に苦しくなります。

売上アップを目指すなら、
固定費がどれだけ増えているか
を必ず確認する必要があります。


6. 「忙しさ=成長」だと思い込んでいる

忙しくなってくると、
「今は成長期だから仕方ない」
と考えてしまうことがあります。

しかし実務では、
・利益の出ない忙しさ
・将来につながらない忙しさ
も非常に多いです。

忙しさの中身を見ずに走り続けると、
気づいたときには立て直しが必要な状態になっています。


7. 環境が追いついていない

売上を伸ばそうとするときほど、
・集中できる時間
・数字を見る時間
・考える環境
が必要になります。

環境が整っていないまま売上アップを目指すと、
判断が遅れ、ミスが増え、結果的に失敗しやすくなります。


まとめ

売上を増やそうとして失敗する会社には、共通点があります。

・仕事量を増やすことだけ考えている
・値下げで売ろうとしている
・売上だけ見て利益を見ていない
・数字を見ず感覚で判断している
・固定費の増加に気づいていない
・忙しさを成長だと勘違いしている

売上アップは、
**「頑張る量」ではなく「設計と判断」**で決まります。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円