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- 事業用口座を作るべき理由 お金の流れを分けると確定申告がラクになる
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1. 事業用口座は“あるだけで確定申告が簡単になる道具”
個人事業主は、事業の売上とプライベートの支出が混ざりやすく、数字の整理で苦労する方がとても多いです。
税理士として現場を見ていると、確定申告のトラブルの半分以上は「お金が混ざっていること」が原因です。
そこで役に立つのが、事業用口座(事業専用の銀行口座)をつくること。
特別な手続きは不要で、普通の銀行口座を“事業用にするだけ”でOKです。
これだけで、帳簿づけ・経費整理・申告作業が驚くほどスムーズになります。
2. 事業用口座を作るメリット
最も大きいメリットは「記帳がラクになる」ことですが、それ以外にも実務上の効果がたくさんあります。
メリット① 売上と経費が一目でわかる
入金(売上)と、事業の支払い(経費)がすべて事業用口座に集まるため、
通帳を見ればそのまま帳簿の内容がわかる状態になります。
毎年の申告作業が大幅に短縮できます。
メリット② 会計ソフトと連携しやすい
freee・マネーフォワードなどの会計ソフトは、
銀行口座やクレジットカードと連携すると自動で仕訳が作成されます。
つまり、事業用口座があるだけで経理作業の7割が自動化されるイメージです。
メリット③ 税務署への説明がしやすくなる
税務調査では、
「事業のお金と私用のお金が明確に分かれているか」
が重要なチェック項目です。
混ざっているほど
・何の支払いか説明が必要になる
・按分計算を求められる
・売上漏れを疑われやすい
というリスクが増えます。
事業用口座があれば、**“売上=全部ここに入る” “経費=全部ここから支払う”**という形になり、説明の負担が一気に軽くなります。
メリット④ 資金繰りが見える化する
事業用口座の残高=事業の手元資金
となるため、
・今いくら使えるのか
・今後の支払いに足りるか
が判断しやすくなります。
これは経営判断に直結するため、事業を安定させるうえで非常に重要なポイントです。
3. 逆に、口座を分けないとどうなる?(実務で多いトラブル)
税務現場でよくあるのは、次のようなパターンです。
・個人口座で売上も生活費も混在
・レシートを見ないと用途がわからない
・どれが事業経費で、どれが私用か区別できない
・記帳が進まず申告期限ギリギリ
・税務調査で説明に困る
こうなると確定申告が一気にストレスになります。
特に、生活費の引き落としと事業の支払いが混ざると、自分でも判断できない状態になりがちです。
4. 事業用口座を作るときのポイント
事業用口座を作るのはとても簡単です。
次の2つを押さえれば充分です。
ポイント① 名義は「個人名」でOK
法人と違い、個人事業主は“屋号口座”でなくても問題ありません。
個人名義の口座を“事業専用にする”だけで十分。
ポイント② 事業の入金・支出は必ずその口座に集める
・売上の入金先
・仕入・経費の支払い
をすべて一本化します。
これだけで、
通帳=帳簿のもと
となり、管理の手間が大幅に減ります。
5. 作業環境を整えるとさらに効率が上がる
事業用口座を作っても、
「作業する環境が整っていない」
と経理は後回しになりがちです。
集中しやすい場所で経理作業をすると、
・資料が散らからない
・記帳ミスが減る
・数字の整理が早い
という効果があります。
実際に、レンタルオフィスの個室を使って
「経理の質が上がった」「確定申告がスムーズになった」
という個人事業主はとても多いです。
6. まとめ
事業用口座を作ることは、最も取り組みやすく効果の高い“節税と経理改善”の第一歩です。
・売上と経費が一目でわかる
・会計ソフトが自動で仕訳
・税務署への説明がしやすい
・資金繰りの判断が簡単になる
これだけのメリットがあり、確定申告のストレスも大幅に減ります。
今日からでも作れるので、まだ分けていない方はこの機会にぜひ整えてみてください。
自己紹介
竹澤 直樹
運営者プロフィール
税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任
高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録
趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。
著書
「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)
運営会社
- 会社名
- 合同会社 ライズアビリティ
- 代表者名
- 代表社員 竹澤直樹
- 住所
- 埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
- 法人設立年月日
- 令和1年6月4日
- 資本金
- 100万円