ビジネスサポートブログ

NEWスタートアップが最初に契約すべき税理士の選び方3つの基準

「税理士って、どうやって選べばいいんですか?」

法人を設立したばかりの経営者から、本当によく聞かれる質問です。

税理士選びは「誰でも同じ」ではありません。特にスタートアップ・創業期の会社にとっては、税務申告をこなすだけでなく、「事業の成長に伴走できるかどうか」が重要なポイントになります。

この記事では、税理士の立場から正直に、スタートアップが最初の税理士を選ぶときに確認すべき3つの基準をお伝えします。

なぜ「最初の税理士選び」が重要なのか

創業期の税理士選びは、その後の事業に大きく影響します。理由は3つあります。

ひとつ目は、設立直後の届出・役員報酬・インボイス対応など、最初の3ヶ月で決めなければならないことが集中しているためです。この時期に適切なアドバイスを受けられるかどうかで、節税の選択肢が変わります。

ふたつ目は、一度顧問契約を結ぶと、会計データ・申告履歴が蓄積されるため、変更にコストと手間がかかる点です。

みっつ目は、資金調達・融資・補助金申請など、成長過程でも税理士の関与が必要になる場面が多く、早い段階から信頼関係を築いておくことが重要です。

基準① 創業期・スタートアップの支援実績があるか

税理士にも「得意分野」があります。大企業の決算を主に扱う税理士と、創業期の中小企業・個人事業主を多く担当する税理士では、提供できるアドバイスの質が大きく異なります。

創業期に強い税理士が持っているもの

  • 法人設立直後の届出・手続きに詳しい
  • 役員報酬の設定・社会保険との兼ね合いを実務レベルで説明できる
  • 日本政策金融公庫の創業融資の事業計画書作成をサポートできる
  • 補助金・助成金の情報を積極的に提供してくれる
  • クラウド会計(freee・マネーフォワード)に対応している

確認方法:初回相談時に「創業期のお客さんはどのくらいいますか?」「設立直後によく相談される内容は何ですか?」と聞いてみましょう。具体的に答えられる税理士は経験があります。

基準② 料金体系が明確で、事業規模に合っているか

税理士の顧問料は「月額〇万円〜」と幅が広く、相場がわかりにくいです。創業期の会社にとって、顧問料は固定費として毎月かかるため、費用対効果を冷静に判断することが重要です。

創業期の顧問料の目安

  • 月額顧問料:2〜3万円(売上規模・業務量による)
  • 決算・申告料:顧問料の3〜6ヶ月分が目安
  • 記帳代行:月額1〜2万円(自社で会計ソフトを使う場合は不要)

注意すべきは「安さだけで選ばない」ことです。月額1万円でも、質問のたびに追加料金が発生したり、決算時に多額の費用が請求されたりするケースがあります。

料金で確認すべき3点

  • 月額顧問料に何が含まれているか(相談・記帳・申告など)
  • 決算・申告料は別途いくらかかるか
  • 追加相談・スポット業務の料金はどうなっているか

確認方法:「年間でトータルいくらかかりますか?」と聞いて、明確に答えてもらえる税理士を選びましょう。

基準③ 「相談しやすさ」と「レスポンスの速さ」

税理士の実力と同じくらい重要なのが、「相談のしやすさ」です。創業期は「これって経費になりますか?」「この契約書の書き方で大丈夫ですか?」といった日常的な疑問が次々と生まれます。

相談しやすい税理士の特徴

  • メール・チャットでの質問に迅速に返答してくれる(目安:1〜2営業日以内)
  • 専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれる
  • 「それはダメです」だけでなく、「では、こうしましょう」と代替案を提示してくれる
  • 経営の数字を一緒に見ながら、事業全体のアドバイスをしてくれる

確認方法:初回相談時の「話しやすさ」「説明のわかりやすさ」「レスポンスの速さ」を実際に体感することが一番の判断材料です。

避けた方がいい税理士の特徴

  • 初回相談で料金の話を一切しない(後で高額請求されるリスク)
  • 「とりあえず顧問契約してください」と急かしてくる
  • 質問に対して「それは問題ありません」しか言わず、理由を説明しない
  • クラウド会計・デジタルツールに対応していない
  • 連絡してもレスポンスが遅い(数日〜1週間以上)

初回相談で聞いておくべき5つの質問

初めて税理士に会うとき、以下の質問をぶつけてみてください。

  • ① 創業期のお客さんはどのくらいいますか?どんな業種が多いですか?
  • ② 年間のトータルコスト(顧問料+決算料)は大体いくらですか?
  • ③ 日常的な質問はメール・チャットで相談できますか?返答はどのくらいかかりますか?
  • ④ freee・マネーフォワードに対応していますか?
  • ⑤ 創業融資の事業計画書作成や、補助金申請のサポートはできますか?

まとめ:「申告してくれる人」より「一緒に走ってくれる人」を選ぶ

スタートアップにとって税理士は、単なる「申告書を作る人」ではなく、「経営の壁打ち相手」として機能することが理想です。

  • 基準①:創業期・スタートアップの支援実績があるか
  • 基準②:料金体系が明確で、事業規模に合っているか
  • 基準③:相談しやすさとレスポンスの速さがあるか

志木駅から徒歩3分のレンタルオフィス+S(プラスエス)では、オフィス利用と税務相談をセットで提供しています。「まずどんな税理士か話を聞いてみたい」という段階でも、無料でご相談いただけます。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円