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家計と事業を分けない会社が必ず苦しくなる理由 お金が見えなくなる最大の原因

起業したばかりの頃や、ひとりで事業をしていると、
「今はまだ小さいから」
「あとで整理すればいい」
と考えて、家計と事業のお金を一緒にしてしまうケースは少なくありません。

しかし税理士として多くの現場を見ていると、
家計と事業を分けていない会社ほど、必ずお金で苦しくなっていく
という共通点があります。

今回は、
なぜ家計と事業を分けないと経営が苦しくなるのか
その理由を整理します。


1. いくら儲かっているのか分からなくなる

家計と事業のお金が混ざると、
「今月はいくら利益が出たのか」
が分からなくなります。

売上は入ってきているのに、
・生活費が引き出される
・私用の支払いが混ざる
ことで、通帳の残高が意味を持たなくなります。

結果として、
「なんとなくお金が減っている」
という感覚だけが残り、正しい判断ができなくなります。


2. 使っていいお金とダメなお金の区別がつかない

お金を分けていない状態では、
・どこまで使っていいのか
・今使うと危険なのか
の判断が非常に難しくなります。

特に起業初期は、
税金や社会保険の支払いが後から来るため、
実際には使ってはいけないお金も通帳に残っています。

この線引きができないまま使ってしまうと、
後で必ず苦しくなります。


3. 会計・経理が一気に難しくなる

家計と事業が混ざっていると、
会計処理が一気に複雑になります。

・これは経費?
・これはプライベート?
・どう処理すればいい?

と、毎回判断が必要になります。

結果として、
・記帳が止まる
・帳簿が溜まる
・修正が増える
という悪循環に陥ります。


4. 税務調査で必ず見られるポイントになる

税務調査では、
お金の流れが明確かどうか
が必ず確認されます。

家計と事業のお金が混ざっている帳簿は、
・説明がしづらい
・疑われやすい
・確認に時間がかかる
という特徴があります。

きちんと分けている会社ほど、
調査もスムーズに終わります。


5. 精神的な不安が増える

意外に見落とされがちですが、
お金が混ざっている状態は、精神的な負担も大きくします。

・通帳を見るのが怖い
・数字を直視したくない
・お金の話を避けたくなる

こうなると、
経営判断が遅れ、問題が大きくなります。


6. 分けるのは「完璧」でなくていい

「ちゃんと分けるのは大変そう」
と思う方も多いですが、最初から完璧である必要はありません。

最低限、
・売上は事業用口座に入れる
・経費は事業用口座・カードで払う
この2点だけでも、状況は大きく改善します。


まとめ

家計と事業を分けないことは、
小さな手抜きに見えて、実は大きな経営リスクです。

・儲かり具合が分からない
・使っていいお金が見えない
・会計が面倒になる
・税務調査で不利
・精神的に不安になる

これらを防ぐためにも、
お金は早い段階で分ける
これが、安定した経営への第一歩です。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円