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- 税務調査で見られるポイント フリーランスがやってはいけないNG管理と正しい対策
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1. 税務調査は“何を見ているのか”
税務調査で最も重視されるのは、
「収入の漏れがないか」
「経費に無理がないか」
「帳簿と現実が一致しているか」
の3点です。
税務署は、数字より「管理の仕方」や「説明できるかどうか」を細かく確認します。
つまり、“正しく記録すること”より“説明できる管理になっているか”が重要です。
2. フリーランスがやりがちなNG管理
税務調査の現場でよく見かける“やってはいけない”管理例を紹介します。
NG① プライベートと事業のお金が混ざっている
個人口座・個人クレジットカードで事業の支払いをしているパターンです。
こうなると、事業用なのか私的なのか判別がつかず、調査で必ず突っ込まれます。
NG② レシートを後からまとめて処理している
レシートの紛失、用途の忘れ、金額の食い違いが起こりやすく、
「事業の証拠として弱い」と判断されやすくなります。
NG③ 家事按分の根拠が曖昧
自宅兼事務所でよく問題になる部分です。
適切な割合を説明できないと“過大経費”と判断されやすい項目です。
NG④ 取引のメモ(目的・相手)が残っていない
飲食費・交際費・仕入の内容など、目的を後で説明できない状態。
単なる「飲み会」に見えてしまえば経費否認の対象になります。
NG⑤ 帳簿と実際の数字が合わない
銀行残高、売掛金、現金残高など、帳簿と実際がズレているケース。
数字の不一致は「管理が甘い → 他にも誤りがあるのでは」と疑われます。
3. 税務調査でチェックされる主なポイント
フリーランスの場合、次の部分が必ず確認されます。
① 売上の漏れ
・銀行の入出金
・請求書
・通帳
・ネットショップの決済履歴
などを徹底的に突合されます。
② 経費の妥当性
「その金額・頻度は事業として自然か?」
という視点でチェックされます。
特に飲食費・交通費・通信費はよく確認される項目です。
③ 家事按分の根拠
自宅兼事務所は要注意。
どの部屋をどの程度使っているか、具体的に説明できる必要があります。
④ 現金管理
現金売上がある業種は、帳簿と現金残高のズレを必ず確認されます。
4. 正しい対策:税理士として強くすすめる管理方法
税務調査は“準備”で8割が決まります。
フリーランスでも今日からできる対策を紹介します。
対策① 事業用口座・カードを完全に分ける
これだけで帳簿の精度が大きく向上し、調査の指摘が激減します。
対策② レシートは当日に撮影 or 封筒で月別管理
スマホアプリ(freee・MF)で撮影すると電子帳簿として保存でき便利です。
対策③ 按分は「割合の根拠」を必ずメモ
自宅兼事務所の場合、
・使用部屋
・面積
・時間割合
など説明できる資料を残すと安心です。
対策④ 取引のメモを残す
飲食の場合は
・相手
・目的
・話した内容
をレシートの裏やメモアプリに残すだけで証拠力が上がります。
対策⑤ 作業環境を整える
帳簿づけは後回しにするとミスが増えます。
静かな場所で定期的に入力を進めることが、調査リスクを最も減らします。
実務上、レンタルオフィスを利用して「経費管理の質が上がった」というケースは非常に多いです。
5. まとめ
税務調査は「管理の丁寧さ」と「説明できるかどうか」がすべてです。
フリーランスが注意すべきポイントは次の通りです。
・事業と私用のお金を混ぜない
・レシートや記録はその場で残す
・家事按分の根拠を明確にする
・帳簿と実際の数字を合わせておく
これらを徹底するだけで、税務調査は怖いものではなくなります。
日々の管理を整えて、安心して仕事に集中できる環境をつくっていきましょう。
自己紹介
竹澤 直樹
運営者プロフィール
税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任
高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録
趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。
著書
「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)
運営会社
- 会社名
- 合同会社 ライズアビリティ
- 代表者名
- 代表社員 竹澤直樹
- 住所
- 埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
- 法人設立年月日
- 令和1年6月4日
- 資本金
- 100万円