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- 扶養の範囲はいくらまで
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「妻に給与を払いますが、扶養の範囲っていくらですか」
せっかく給料をもらっても、社会保険や税金で手取りが減っては無意味です。
扶養の範囲が所得税と社会保険で違うので、解説しました。
1.100万円の壁
年収が100万円を超えると、住民税がかかってきます。
そんなに高くないので、あまり気にしなくて良いです。
2.103万円の壁
年収が103万円を越えると、妻自身に所得税がかかってきます。
所得税は103万円を超えた分の5%くらいなので、少し超えるくらいならそれほど負担は出ません。
3.130万円の壁【重要】
年収が130万円を超えると、自分で社会保険料を払うことになります。
専業主婦だった人(夫の扶養に入っていた人)が自分で国民年金を払っても将来もらえる年金は増えないので、損するだけです。
会社の社会保険に加入した場合は将来もらえる年金は増えますが、給料から15%引かれるので長生きしないと損になります。
ということで、ぎりぎりだったら130万円は超えないようにしましょう。
この年収130万円だけは交通など含めて計算な点も注意が必要です。
4.150万円~201万円の壁
年収が150万円を超えると、夫の方で配偶者特別控除が満額使えなくなります。(夫の所得税が増えます)
201万円を超えると、配偶者特別控除がゼロになります。
夫の年収が高い場合、配偶者控除が無くなると夫の所得税が10万円くらい増えるので、あまり働かないで扶養の範囲内にして欲しいと思う人が多くなります。
ということで、扶養で働いてもらうなら130万円以内にするのが良いでしょう。
もちろん妻を会社役員にしてたくさん給料を払った方が総合的に家計に残せるお金が増えることもありますので、その辺は会社の売上や利益を見ながらですね。
自己紹介
竹澤 直樹
運営者プロフィール
税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任
高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録
趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。
著書
「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)
運営会社
- 会社名
- 合同会社 ライズアビリティ
- 代表者名
- 代表社員 竹澤直樹
- 住所
- 埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
- 法人設立年月日
- 令和1年6月4日
- 資本金
- 100万円