ビジネスサポートブログ

利益があるのにお金がない理由は

「利益が出ているのにお金が増えません」

志木市でレンタルオフィスを運営している、税理士の竹澤です。

計算上利益が出ているのに、お金が残っていないことがあります。
なぜそんなことになるのか聞かれるので、よくあるパターンを紹介します。

1.借入金がある、車のローンなどある
 毎月銀行へ借入金を返済すると、当然お金が減ります。しかし借入金の返済は経費にならないので、利益は残ってしまいます。
 逆に言うと、借りた時には収益になりませんがお金だけ増えることになります。
 車のローンなども、返済したときには経費になりません。
(買った時に経費や固定資産になっています)

2.大きな買い物をした
 10万円(青色申告だと30万円)以上の消耗品を購入すると、一括で経費にできず、固定資産にして減価償却をすることになります。
 そのため、100万払ったけど、今年の経費にできる分は10万円だったりします。
 また引っ越しをした時などは、敷金は後で戻ってくるので経費にできず、礼金も賃貸契約期間に応じて経費にするので、お金が減った割に経費にできないものがあります。

3.在庫や仕掛品が多い
 仕入れのうち、在庫として残っているものは経費になりません。そのためネット販売などで大量に在庫を抱えていると、支払いのためにお金が減っても、在庫分だけ経費にならず利益が増えることになります。
在庫分は、来年(来期)に売れたら、そこで経費になります。
 また仕掛品(システム開発など作業中の案件で、まだ納品できていないもの)にかかる人件費や外注費も経費にならないので、お金と利益のズレの原因になります。

他にも理由はありますが、なぜ利益と資金のズレがあるのか理解しておくのは大切です。

特に借入金がある場合だと、利益が年間の返済金額以上ないとお金が足りないので、「ちょっと利益が出ていればいい」とはならないです。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円