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マイクロ法人でも社会保険が減らないケースとは

「マイクロ法人で社会保険を節約したいのですが、注意点はありますか」


志木市でレンタルオフィスを運営している、税理士の竹澤です。

今回はマイクロ法人を作りたいと相談を受けて、結局断念した話です。

マイクロ法人による社会保険の節約は簡単に言うと、
1.今個人事業主で国保に加入している。個人事業の収入が多いので国保(自営業者が入る社会保険)も高い
2.マイクロ法人を作って、そこで給料をもらう。そうすると、給料に健保(会社員が入る社会保険)がかかるが、国保からは抜けることになる。
3.給料を少なくしておけば、健保も少ない金額になる。国保から抜けるため、個人事業の収入には社会保険がかからなくなる
という流れです。

今回の相談者は会社員で副業をしていて、マイクロ法人を作ることによって、今貰っている給料にかかる社会保険を減らしたいという相談でした。

この場合は、2社の給料を合計して社会保険料を計算することになるので、まったくメリットはありません。

マイクロ法人の社会保険料節約は、個人事業をしている人に効果がある方法なので、会社員をやりながら副業をしている人は、あえてマイクロ法人にせずそのまま個人事業の方が良いことが多いです。

世の中には得する情報がいろいろありますが、仕組みを理解するのはけっこう難しいので、やる前に専門家に相談しておいた方が良いですね。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円