ビジネスサポートブログ

給料を増やしても、税負担を抑えたい時

「給料は上げたいけど、税金と社会保険料は抑えたいです」

志木市でレンタルオフィスを運営している、税理士の竹澤です。

会社の利益を減らしたり、自分で使えるお金を増やすために、自分の給料を増やすことがあります。
でも給料を増やすと税金や社会保険の負担が増えてしまいます。

今日は、給料を増やしてもなるべく税金が増えない方法を話しました。
1.給料を分散する
 社長の給料が高い場合、そのまま社長の給料を増やすと税負担が大きいです。そのため、社長ではなく家族の給料を増やした方が税負担が少なくて済みます。
 具体的には、妻や両親、子供に手伝ってもらい、給与を払うことになります。
これをやる時にポイントは、
・ちゃんと仕事はしてもらう
・一般的な相場(時給など)と比べて高すぎないこと
・ちゃんと本人の口座へ給料を振り込むこと
です。

2.給料以外で払う
 給料で払うと、特に社会保険の負担が大きいです。そこで今回は、自宅を会社で使わせてもらっているということで家賃を払うことにしました。
 家賃でもらえば社会保険はかからないので、手残りが多くなります。
 家賃でもらっても、確定申告して所得税はかかりますが、自宅の減価償却費などを経費にすると、ほとんど税金が出ない設定ができます。
ポイントは、
・賃貸契約書を作り、確定申告もする
・住宅ローン控除を使っている場合は、この方法は使わない(会社から家賃をもらうと、その分が賃貸になる=自宅でないということで住宅ローン控除が使えなくなるので)

あとは、旅費日当の制度を作ったり、生命保険の契約を会社に切り替える(個人契約を解約して法人で契約し直し)といったあたりで、かなり節税効果が出てきます。

とりあえず給料を増やすと、税金や社会保険で意外と手取りが少なくなってしまうので、しっかり対策して手取りが最大になるようにしましょう。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円