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住宅ローン控除、どれくらい減る?

「住宅ローン控除って、少なくなるんですか」

志木市でレンタルオフィスを運営している、税理士の竹澤です。

所得税の節税で、一番効果の高いのが住宅ローン控除です。
この住宅ローン控除がちょっと変わったので、その話をしました。

念のため、すでのローン控除を使っている人への影響はありません。

住宅ローン控除は、簡単言うと、
「住宅ローン残高の1%分、所得税が免除される」
というものです。
年末のローン残高が2,000万円だったら、20万円所得税が減ります。

これが令和4年からは、1%→0.7%の控除になります。
改正の理由は、もともとの借入利息が1%未満のことがあるのに、それ以上控除するのはおかしいということです。
確かに今までは、融資を受けて利息を払った方が得という意味不明な状態でした。

さて0.7%に下がる前、つまり1%控除が使える令和3年中に無理して家を買って、住宅ローンを組む人がけっこういました。
多分不動産業者の作戦ですが、実は無理して買うメリットは少なかったと思っています。

というのも、そもそも1%の住宅ローン控除を使いきれていないことが多いからです。

例えば年収500万円だと、所得税は13万円くらいです。
2,000万円の住宅ローンがあれば、昨年までなら20万円、今年以降は14万円の控除ができます。
このケースなら、14万円(0.7%)の控除でもOKです。

実際には、年収500万円だと3000万円以上の家を買うことが多いので、ますます使いきれていません。

ただ年収がもっと増えると1%控除の時に比べて不利になりますが、今は不動産が高いので、いずれにしても買い時ではないと思っています。

ちなみに国税庁の資料だと、年収(給与)600万円以下の人が全体の80%となっています。
年収1000万円超える人は、4.9%くらいです。

余談ですが、結婚相手に年収1000万円求めるのは、けっこうハードル高いですね。
でも人数的には男女含めて250万人以上いるので、大企業や経営者の中にはたくさんいたりますが。

自己紹介

竹澤 直樹

竹澤 直樹

運営者プロフィール

税理士、コンサルタント
東京中央税理士法人 社員税理士(役員)WTA事業部長
合同会社ライズアビリティ 代表社員
フジ設計コンサルタント株式会社他、顧問先企業の取締役、監査役を歴任

高校卒業後に税理士を目指す。大原簿記専門学校卒業後、
田上会計事務所(現 東京中央税理士法人)で働きながら、
東亜大学大学院法学専攻(修士)を修了。
2015年税理士登録

趣味は、株式投資とゴルフ
土日は犬の散歩をしながら、リフレッシュしています。
猫もいますが、エサが欲しい時しか甘えてきません。

ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ

著書

「ひとつひとつていねいに会社の数字を学ぶ」
(かんき出版)

運営会社

会社名
合同会社 ライズアビリティ
代表者名
代表社員 竹澤直樹
住所
埼玉県志木市本町5-23-24 第3本吉ビル4階
法人設立年月日
令和1年6月4日
資本金
100万円